フィリピン人は、家族を大切にする民族です。
いわゆる、大家族制度です。
10人20人で、よくワチャワチャしています。
彼からが家族とどんな関係性を築いているのか、それは、2つのタガログ語を知ることで見えてきます。
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これらの言葉の意味を紐解くとともに、フィリピン人の家族の在り方をみていきます。
フィリピン人は大家族主義
フィリピン人は家族で群れがちです。
一緒にご飯を食べたり、ショッピングセンターに行ったりしています。
親族同士が近い距離で生活してる
親族同士、近い距離感で過ごしているのがフィリピン人です。
例えば、子供は結婚しても、親と同じ敷地内か、近所に住みます。
昔の日本の村生活のような距離感です。
親族同士でご飯を食べる
週末になると、家に親戚が集まってわちゃわちゃします。
いとこやはとこもやってくるので、すごい人数です。
そのような習慣から、人がアポなしで家にやってくる状況にも慣れています。
逆に、人の家に何時間も滞在することにも慣れています。
家族が助け合って生きている
フィリピン人は、家族でお互いに助け合って生きています。
そのような環境下で育っているため、積極的に他人を助ける心が培われています。
反面、自立心が弱い
お互いに助けあうことに慣れている反面、自立心が弱いです。
人に依存しがちです。
家族との関係性を象徴する2つの言葉
フィリピン人の、家族との関係性を如実に表している言葉は、以下の2つのタガログ語です。
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これらの言葉の意味を掘り下げます。
「ウータン・ナ・ロオブ」(Utano na Loob)
ウータン・ナ・ロオブという言葉は、日本人の「義理」や「恩義」の感覚に似ています。
家族から受けた恩は忘れません。
人から与えられた経験を、何らかの形で還元します。
恩を大切にしすぎる弊害も・・
フィリピン人の恩に対する優先度はかなり高いです。
しかし、「恩に報いるために不正をする」など、一線を超えてしまいがちです。
それほどまでに恩を大切にします。
「パキキサマ」(Pakikisama)
パキキサマは、日本人の感覚で言う「仲間意識」です。
フィリピン人はもともと、農耕民族です。
古くからチームワークを大切にして仕事を進めてきました。
仲間を守るために、ベストを尽くします。
仲間意識が強い弊害も・・
フィリピン人の仲間意識は強固です。
しかし、その反面、仲間を想うあまりの嘘をついてしまうことがあります。
例えば、仲間や同僚が不正を働いても、見なかったふりをしてかばうことがあります。
最後に
フィリピン人は家族を大切にします。
仲間思いの心は、見習っていきたいところです。