フィリピンのコンドミニアムの3つの購入方法
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この中で一番メジャーな購入方法は、プレビルドです。
なぜなら、プレビルドは流通量が多く、買いやすいからです。
それぞれどんな購入方法なのでしょうか?
①「プレビルドとは?」
プレビルドとは、コンドミニアムを企画段階で販売契約することです。
つまり、まだ建っていない物件です。
「プリセール」とも呼ばれます。
プレビルドは、新興国の都心では一般的な販売方法です。
計画から完成までは3~5年
プレビルドは、いつのタイミングで購入するかにより、値段が変わります。
工事が進むに連れて、価格は上がります。
竣工時の販売価格は、計画時より30%ほど増していることが多いです。
プレビルドは完成すると「RFO」と呼ばれるようになる
プレビルド物件は、完成するとRFOと呼ばれます。
Reds For Occupancyの略です。
RFOはプレビルドに比べて割高です。
しかし、現物を見て購入できるメリットがあります。
②「フィリピン不動産の中古物件ってどんなの?」
完成したコンドミニアムが、中古として売却される場合があります。
ただし、「中古で売りに出されているよ~」など、情報が表に出ることはありません。
中古物件の販売情報は、主に仲介業者でやりとりされます。
たまにデベロッパーの管理会社から情報が出てくる場合があります。
中古物件には「リセール」と「ラッシュ」がある
- リセール:通常の中古物件
- ラッシュ:売り急いでいる物件。「ラッシュセール」とも言う
ラッシュの場合は、相場よりも安く買える場合があります。
しかし、購入するまでスピードを求められます。
OLXというサイトで中古物件の相場を確認しよう
OLXはネットショッピングサイトであり、オークションサイトでもあります。
OLXには何でも売っています。
しかし、運営側は、サイトに掲載されている情報を精査するわけではありません。
なので、自己責任で使用することになります。
トラブル例
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トラブルが起こりやすいOLXで物件を購入するのはおすすめしません。
OLXは売買用ではなく、相場価格の確認に使うのに適しています。
③「フィリピン不動産の競売とは?」
競売とは、ローンの支払いが滞り、債権の担保として銀行に譲渡された物件を指します。
競売物件を日本で買うのとフィリピンで買うのとは訳が違います。
日本の競売物件の特徴
- 裁判所が仲介する形で物件が売りに出される
- 購入するには競売で落札する必要がある
- 建物の内部を見て調査することはできない
- 物件を判断するのは物件明細書・現況調査報告書・評価書の3点
日本の競売は、昔はプロのみが参入していました。
しかし、市場価格より安く購入できることもあり、一般人も参入するようになりました。
日本の競売では、さほど安く買えないのが実情です。
フィリピンの競売物件の特徴
- 日本のように裁判所は仲介しない
- 競売物件の情報は口コミで拾う
- 弁護士、銀行員、個人ブローカーが直接販売する形
フィリピンの競売物件は、ラッシュと言って、急ぎで売りに出されがちです。
フィリピンで競売物件を狙うなら、数百万~数千万円のキャッシュを用意しておく必要があります。
フィリピンの競売には公的文書の仕組みがない
フィリピンでは、日本の競売のような公的文書の仕組みがありません。
売る側が用意するのは登記簿謄本とID(パスポートや運転免許証などの身分証)の2つだけです。